花粉症とはスギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどの不快感、全身倦怠感などの症状を起こすアレルギー疾患です。
花粉症は症状を上手におさえて快適に過ごせるようになる事が治療の大きなポイントになります。
2025年のスギ花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると関東などでは多くなる見込みです。
スギ花粉の飛散開始はほぼ例年並みで、東京は2月中旬、本格的な飛散(ピーク)は2月下旬~3月下旬となる予想です。
スギ花粉の後はヒノキ花粉が飛び始め、関東では4月中旬まで春の花粉のピークが続く見込みです。
スギ花粉は、飛散開始とされる前から、わずかな量が飛び始めますので、
予測される開始時期よりも、少し早めに花粉対策をはじめましょう。
出展:日本気象協会
症状がでる2週間程度前(症状が出る前)、もしくは症状が軽いうちから治療を始めることを初期療法といいます。
<初期療法で期待できること>
・症状の発現を遅らせる。
・飛散量の多い時期の症状を軽くする。
結果、処方される薬の量を少なくする事ができるので、
花粉症にお悩みの方は早めにご相談ください。
経口薬(飲み薬)、点鼻薬(鼻噴霧用)、貼付薬(貼り薬)、点眼薬で治療を行います。
時期や症状によって効果的なお薬の種類は異なります。
また、飲み薬の場合は、眠気の強いもの、弱いもの、服用回数が1日1回のもの、2回のものなど様々な種類があります。
毎年の症状の出方や生活スタイル、現在の症状に合わせて患者様に適切なお薬を処方致します。
★抗ヒスタミン薬★
経口薬(飲み薬)、点眼薬
★抗ロイコトリエン薬★
経口薬(飲み薬)
★ステロイド薬★
経口薬(飲み薬)、点鼻薬(鼻噴霧用)、点眼薬
★メディエーター遊離抑制薬★
経口薬(飲み薬)、点鼻薬(鼻噴霧用)、点眼薬
★漢方★
★抗IgE療法★
ゾレア皮下注
① 花粉を体内に取り込まないためのセルフケア
・外出時はマスクやメガネを装着する。
・帰宅時にはうがい手洗い、洗顔をする。
・天気予報で花粉情報をチェック。(多い日はなるべく外出を控える)
・ウールなどの花粉が付きやすい服はなるべく着ない。
・帰宅時はコートや屋外で身に着けた衣類を居室に入れないようにする。
・掃除をこまめに行う。
・花粉症シーズンはなるべく洗濯物や布団を外に干さない。
② 花粉症の症状軽減の為のセルフケア
日常生活を送るうえで
「免疫機能を正常に保つ」、「鼻や口などの粘膜を正常に保つ」ことが重要なポイントになります。
・睡眠を十分にとる。
・規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活。
・ストレスをためない。
・お酒を飲みすぎない。
・タバコを控える。
・風邪をひかないように注意する。
ゾレアは今まで気管支喘息や、慢性蕁麻疹の治療として使われていた注射薬ですが、2020年より花粉症治療薬として、新しく承認されました。
ゾレアは、アレルギーの原因となるIgEという物質に対する抗体を薬にしたもの(抗体製剤)で、炎症の原因であるアレルギー反応の元を抑えます。
ゾレアは誰にでも使える薬ではなく、既存の治療で効果が不十分な重症・最重症の花粉症の方で、血液検査・アレルギー検査の結果の条件が該当した方が対象となります。
★★治療とセルフケアで花粉シーズンを乗り切りましょう!★★
花粉症は春のイメージが強いですが、アレルギー性鼻炎を引き起こす花粉は、1年を通じて飛散しています。
秋になると、気温が下がり空気も乾燥して風邪が流行するので、
くしゃみや鼻水が出ると、「風邪かな?」と思うかもしれませんが、秋でも花粉症の可能性があります。
秋の花粉症の主な原因は、空き地などに繁殖する雑草で、キク科のブタクサやヨモギ、アサ科のカナムグラ、イネ科のカモガヤが代表的なものです。
これらの草が開花期を迎える9月~11月に花粉が飛散し、花粉症を引き起こします。
キク科の花粉(ブタクサなど)は、花粉の粒子が小さく、突起が多い形状をしています。
小さな花粉の粒子が気管に入り込こむと、咳き込んだり、喘息のような症状を引き起こすことがあります。
この時期に、熱もないのに咳が続くときは、花粉が原因となっている可能性も考えられます。
また、ブタクサやヨモギは、公園や河原、空き地などの市街地にも多く生息しているため、花粉症であることを自覚しないまま、散歩やジョギングの際に花粉を吸い込んでしまい、症状を悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。
秋の花粉症 | 春の花粉症 |
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ブタクサは花粉の粒子径が小さいため、のどの奥に入り、イガイガなど強い違和感や、気管まで入り込んで喘息のような症状を引き起こす場合がある。 | スギ花粉は粒子径が大きいため鼻粘膜に留まるため、鼻水やくしゃみなどの症状が中心。 |
ブタクサやヨモギ、カナムグラなどは身近に生息しているので、原因となる植物に近づかないことが大切です。
マスクや花粉症用メガネの着用など、下記にある花粉症対策(セルフケア)も合わせてご覧ください。
ハウスダストには、室内のホコリやダニ(死骸含む)、髪の毛やフケ、やペットの毛、カビなどが含まれます。
秋になると、夏の暑い時期に増殖したダニが死骸となり、糞とともに蓄積します。生きているダニよりも、死骸や糞がアレルゲンになると言われており、それらが増える秋は、特に注意が必要です。
空気が乾燥した時期になると、死骸や糞は乾燥して粉々になり、非常に小さくなったダニアレルゲンは、人の動きや空気の流れによって舞い上がり、空気中に浮遊します。
そして呼吸によって体内に入り込み、アレルギー症状を引き起こします。
とても小さな物質のため、吸い込むと気管まで入りこみやすく、
ダニアレルギーは、鼻炎症状にとどまらず、喘息に発展することがあるので注意が必要です。
アレルギー疾患では、原因アレルゲンを除去・回避(セルフケア)する事が大切です。
そのために、原因アレルゲンを特定することが重要となります。
当院では一度に39項目のアレルゲンを調べられる血液検査「View39」を実施していますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
「View39」について詳細はこちらのページをご覧ください。
🅟提携駐車場:高島パーキング
医療機関名 |
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立川内科クリニック |
院長名 |
有賀 晴之 |
開設者 |
医療法人社団 慧翠会(けいすいかい) |
診療科目 |
内科 循環器内科 糖尿病・内分泌代謝内科 呼吸器内科 アレルギー科 消化器内科 トラベル外来 ワクチン・予防接種 健康診断 禁煙外来 |
住所 |
〒190-0023 東京都立川市柴崎町3丁目8-2 ビルドはなさい5階 Google MAPはこちら |
電話番号 |
042-548-0730 |
診療曜日 月曜~土曜日
診療受付午前 8:45~13:00
午後 14:45~20:00
★月曜日・土曜日は18時までの診療となります。
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